月9ドラマ
実は「月9ドラマ」というものを今回初めて通して観た。
ミステリーと言いながら実はイタリアオペラみたいな単純な話で、視聴者の期待するようなジェットコースター的な(「ダイナスティー」的な)展開がないのでおそらく評判は良くないのではないか。
が、私的には面白かった。というのは、記号の使い方が。内容が少ない分記号が強調することに時間が割かれている。
例えば、兄妹の「火傷痕」。罪に対する罰、怒りを象徴する。「罪」は自身の犯した犯罪、父の犯罪、近親相姦の罪とドラマが進むにつれてその意味が重層化される。
「湖べりの鳥居」は、歪んだ秩序や信念、記憶を象徴する。湖は罪を浄化する場、ボートは彼岸へと向かう乗物。
「饂飩屋」は刑事の過去の職業。従って饂飩を執拗に食べる行為は、過去への執着や、語れないが忘れ得ない記憶の存在を暗示している。
そういうわけで結構凝った脚本を書く北川悦吏子はなぜか岐阜県出身(ニヤリ)。