CCGrid2003国際会議の会場ネットワーク
京王プラザホテルのCISCO Catalyst 6509をルータとして使用できたGGF7とは異なり、ネットワーク設備のしょぼい都市センターホテルでは市販のブロードバンドルータBA-8000Pro (NTT-ME)を持ち込んでほぼスクラッチから会場ネットワークを構築する必要があった。具体的には、B-Flets+OCN IP8のグローバルアドレスを利用してPolycom ViewstationやAccessGridによるTeleconferencingをサポートする一方で、参加者に無線LANによるネットワークアクセスを保証することが目標だった。
最近の「高速ブロードバンドルータ」の例にもれず、BA-8000Proは、Unnumbered IPによってLAN側にグローバルネットワークを設定できるだけでなく、同時にLAN側にプライベートネットワークを設定できる。したがって、ある程度の制限はあるものの、B-FletsのONUにBA-8000Proを接続し、適当な設定と配線と無線LANアクセスポイントを与えれば目標は達成されるはず、だった。
が、もちろんBA-8000Proは家庭・SOHO向けネットワーク製品に過ぎず、特にプライベートネットワークのスケーラビリティの制限がきつい。要するにNAPTテーブルサイズの上限が問題。もっと言うと問題はこのテーブルが何台のPCの利用を充足し得るか事前に予測できないことにある。例えばInternet ExplorerはWebページを閲覧する際にそのページに多数の画像が含まれると、同時に対象の数だけのセッションを(何らかのスロットリング機構があるのかもしれないが)張ろうとし、その数だけのNAPTテーブルを消費する。このファクターを100くらいに見積もれば比較的安全と言えるが、しかしそれでは大したスケーラビリティが得られないことになる。要するにルータのNAPTテーブルが無限に大きいか、ルータに何らかのスロットリングないしQoS機構が備わっている必要がある。まあないものを望んでもしかたがないが。
結局どういうことになったかというと、NAPTのアクティブエントリ数をモニタしながら、そろそろやばいなと思ったら、ルータの再起動を繰り返すということをした。20回くらいはやっただろうか。非常にストレスフルな仕事だった。
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