第3回 外来語 言い替え提案(中間発表)
Editide Slash Blog: 「第3回 外来語 言い替え提案(中間発表)」ですよ!
やってきました! 年に2回のお楽しみ。「外来語」言い替え提案の発表です! これを主催する国立国語研究所は、「オンライン」を「回線接続」と言い替えることを素直にあきらめる一方で、ユビキタスを「時空自在」と提案し続ける相変わらずの頑固さを発揮しているわけですが……さて、今回の発表やいかに。
やっぱり突っ込まずにはいられません。
・「counter part」は「counterpart」で一語。訳語は「相方」で決まり。
・「manpower」はPolitical Correctness的に良くない。こんな語に言い換えを提案する必要はない。
・「breakthrough」は「突破」って、「躍進」「進歩」のような妥当な表現がなぜか選ばれない。
・「setback」は「壁面後退」。建築用語だから言い換えられても分からないだろうな。
・「default」は「初期設定」か。「省略時設定」という表現が秀逸だと思ったがなあ。
2年半もかけて言い換え提案された語は150語程度。早く「ubiquitous」の言い換え提案を決定してもらいたい。「barrier free」=「障壁なし」クラスの「好訳」を期待してますよ。
日本語の中での使用される意味が原語の持つ意味の一部である、
もしくは一部の分野で使われている場合が多いので、言い換えは
単に字面の問題ではなく、文脈を含めたものになって異論が多いでしょうね。
例えば例に挙がっている counterpart では、「対応相手」と
なっていますが、「同業者」という意味合いでも多く使われると
思います。(米国人の計算機科学者が、他の米国人に小川君を説明する際に、
「彼は日本のカウンターパートなのだ」と言うとか)。物や抽象概念にも使うね。
Man Power をPC修正すると何になるのだろう... Human Power?
Human Powerd vehicleというと、自転車や人力で動くものだから、
ちょっと意味が違う。
defaultを「初期設定」というのは私も違和感があります。初期設定と
いうのは、何か変化するものをスタートさせる際の設定 (例えば
熱拡散の実験なんかの) を思い浮かべるのですよ。
man powerはhuman resourceで穏当な感じ。
この委員会は明治時代にものすごい勢いで外来語が日本語に翻訳されて導入されたのを意識しているように思える。Economy→経世済民→経済、みたいに。
新概念を紹介・導入することがファッションだった時代の方法論を、普通にカタカナ表記に慣れ親しみ、あまつさえそのカタカナ表記を省略化すらしてしまう現代に持ち込んで、そのギャップを楽しもうという趣旨なのかもしれない。そういう趣旨ならホイチョイ・プロダクションズにでもやってもらえば効率がいい。
それは冗談としても、ここで提案された言い替えが「毎秒一・二ギガ(ギガは十億)ビットでやり取りできることを確認した」の「(ギガは十億)」程度には定着し得るのだろうか、それが楽しみである。