GmailのMail Fetcher機能
さすがTechCrunch様は常人の斜め下を行くなあ。
TechCrunch Japanese アーカイブ » おお、Gmailはこれで完璧になった
Gmail以外のPOP3アカウントにアクセスできるという、たいていのWebメールでは実装されている機能を実現した、ということ。なぜ今まで実装されていなかったかと言えば、それは明らかに優先順位が低い機能だからに尽きるだろう。
そもそもこの機能を利用するメールアカウントとは、
- 外部メールアドレス(Gmail)にフォワードする機能がなく、
- 外部ネットワーク(Google)からアクセスできるPOP3サーバを持ち、
- (定期的にしかPOP3アクセスしないために生じる)メッセージの到着遅延が容認でき、
- 第三者(Google)にユーザIDとパスワードを躊躇なく委ねられる
というメールアカウントである必要がある。そんなメールアカウントがあるか?あったとしても重要か?
TechCrunchの中の人が既存のデスクトップアプリケーションを置き換えるGmailをご所望なことは分かる。当然、過去のメールをどこかのPOP3サーバに格納しておいてMail Fetcherで読み込ませれば、Gmail以前のメールもGmailに取り込むためのツールとしても利用できるのも分かる(もちろん、3GB弱程度では容量的に
全然足りない)。
分かるけど、私は一Google Accountにメッセージングをすべて集約できるという可能性を提示し、多くの人がそれで割と満足だということを認識したのが、Googleと我々にとっての重要な(しかし唯一の)スタディーだったのだと認識している。それ以外の点では徐々に完成に近づいてはいるものの決して満足できるものではない。だいたい今回の機能が実装されたからと言って、Gmailが
「完璧からはほど遠いもの」
であることには変わりない。例を挙げてみようか。Gmailの振り分け規則は厳密に言えばまともなルール一つ書けないpoorなものに留まっている。Gmailの振り分け後のアクションは制限され過ぎていてせいぜいラベルの付け替えくらいしかできないものに留まっている。Gmailの添付機能は伝統的なWeb UIに留まっているため、ファイルをひとつひとつブラウザのファイラー機能を使って指定する必要がある。Gmailのスレッド機能は(以下略)。
この機能の実装を最後の最後まで引っ張ったGoogleの判断は正しい、今回の仕事もgoodだ、…が完璧なんてものではない。こんなもので満足してはいけない。Googleにはあくまで「おかわり」を要求し続けよう。そのことがGoogleの力になり、我々の幸福にもつながる。TechCrunchの中の人の思い込みの激しさからも目が離せない。
Comments and Trackbacks